出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2020-04-22から1日間の記事一覧

古本夜話1017 アーサー・シモンズ、岩野泡鳴訳『表象派の文学運動』

シモンズの岩野泡鳴訳『表象派の文学運動 』がもたらした大きな影響を最初に知ったのは、河上徹太郎の『日本のアウトサイダー 』(新潮文庫)の「岩野泡鳴」の章においてだった。そこで河上は泡鳴訳の独特の文体と語彙によって、ボードレールやヴェルレーヌ…