出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2023-06-21から1日間の記事一覧

古本夜話1405 村岡典嗣『吉利支丹文学抄』

例によって浜松の時代舎で、村岡典嗣の『切支丹文学抄』を見つけた。菊判上製、付録を合わせると三五〇ページの一冊である。裸本ながら藍色の本体に寄り添うような、天金ならぬ天青の造本は、神父の僧服を彷彿とさせるし、三円五十銭の定価はこうした分野の…