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出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2024-04-22から1日間の記事一覧

古本夜話1511 石川啄木『一握の砂』と『ローマ字日記』

室生犀星の『蒼白き巣窟』を読みながら連想されたのは、石川啄木の桑原武夫編訳『ローマ字日記』(岩波文庫)であった。 これは磯田光一の『萩原朔太郎』(講談社)において、あらためて教えられたのだが、朔太郎と啄木がともに明治十九年生まれであり、朔太…