出版状況クロニクル33 (2011年1月1日〜1月31日)
21世紀初頭のコミックシーンにおいて、最も健闘してきたのは『コミックビーム』を有するエンターブレインではあるまいか。そのオリジナルにして多様なコミックの追求と実験的試行は、全出版シーンにあっても特筆すべきものだろう。最大限のオマージュを捧げるとすれば、かつての『ガロ』と『COM』の双方の役割を果たしてきたように思われる。
今月は注目すべき異色の郊外コミック『SOIL』が第11巻で完結したところだ。『SOIL』に関しては以前に紹介と書評「カネコアツシ『SOIL[ソイル]』」を書いている。この完結を機に、この作品をぜひ一読されたい。
そのエンターブレインから、鈴木みその『限界集落(ギリギリ)温泉』が出されている。これは昨年末に第2巻が出たばかりだが、さびれてしまった田舎の温泉を、社会からはじかれた小説家、ゲームクリエーター、コスプレイヤーに加えて、ゲーム、アニメ、フィギュアなどのマニアたちが参画し、限界集落と化した温泉の復興計画を進めていく試みを、スラップスティック的に描いたコミックである。この温泉の救いのひとつは「お湯だけは捨てるほどある」ことだ。
この舞台は鈴木みその郷里である伊豆を設定していて、その限界集落状況はそのまま出版業界の現在とつながっているかのようで、鈴木も第1巻の「あとがき」で、「漫画家という職業も、雑誌が次々に廃刊し、本屋はつぶれ、明日はともかく来年再来年の仕事は予想することができないほどです」と書いている。
私も本クロニクルで、出版物売上高が2兆円を割り、出版業界が限界集落ならぬ限界業界と化しつつあるのではないかと繰り返し記してきた。しかしどこからも「限界集落出版業界」の復興計画は出されず、『限界集落(ギリギリ)温泉』の復興の最大の条件「お湯だけは捨てるほどある」どころか、それにあたる作品もコンテンツも劣化し、涸れてしまうかもしれない状況へと追いやられようとしている。
1.出版科学研究所による2010年出版物推定販売金額が発表された。前年比3.1%、608億円減の1兆8748億円である。その内訳は書籍が同3.3%減の8213億円、雑誌が同3.0%減の1兆535億円。以下に90年からの推移を示す。
■出版物推定販売金額(億円) 年 書籍 (前年比) 雑誌 (前年比) 合計 (前年比) 1990 8,660 2.1% 12,638 6.1% 21,299 4.4% 1991 9,444 9.1% 13,341 5.6% 22,785 7.0% 1992 9,637 2.0% 13,923 4.4% 23,560 3.4% 1993 10,034 4.1% 14,866 6.8% 24,900 5.7% 1994 10,376 3.4% 15,050 1.2% 25,426 2.1% 1995 10,470 0.9% 15,427 2.5% 25,897 1.9% 1996 10,931 4.4% 15,633 1.3% 26,564 2.6% 1997 10,730 ▲1.8% 15,644 0.1% 26,374 ▲0.7% 1998 10,100 ▲5.9% 15,315 ▲2.1% 25,415 ▲3.6% 1999 9,936 ▲1.6% 14,672 ▲4.2% 24,607 ▲3.2% 2000 9,706 ▲2.3% 14,261 ▲2.8% 23,966 ▲2.6% 2001 9,456 ▲2.6% 13,794 ▲3.3% 23,250 ▲3.0% 2002 9,490 0.4% 13,616 ▲1.3% 23,105 ▲0.6% 2003 9,056 ▲4.6% 13,222 ▲2.9% 22,278 ▲3.6% 2004 9,429 4.1% 12,998 ▲1.7% 22,428 0.7% 2005 9,197 ▲2.5% 12,767 ▲1.8% 21,964 ▲2.1% 2006 9,326 1.4% 12,200 ▲4.4% 21,525 ▲2.0% 2007 9,026 ▲3.2% 11,827 ▲3.1% 20,853 ▲3.1% 2008 8,878 ▲1.6% 11,299 ▲4.5% 20,177 ▲3.2% 2009 8,492 ▲4.4% 10,864 ▲3.9% 19,356 ▲4.1% 2010 8,213 ▲3.3% 10,535 ▲3.0% 18,748 ▲3.1%
[実質的に14年連続のマイナスで、本クロニクルで予測しておいたように、96年に比べて8000億円近い減となってしまった。このような状況について、マスコミは「出版不況」とよんでいるが、これは「敗戦」を「終戦」と言い換えるごときもので、はっきり「出版危機」と書くべきだろう。10数年でGDPが3分の1も失われた場合でも「不況」と言い続けるはずがなく、「危機」とよぶしかないからだ。本当に出版業界は「危機」の中にあり、しかもその凋落の底はまだ見えず、どこまで落ちこんでいくのかわからない中で、新たな年を迎えたことになる。
おそらく今年は書籍が8000億円、雑誌が1兆円を割るだろう。何と失われた販売金額のほうが1年の書籍売上よりも多いという現実に直面するのだ。この慢性化した危機とよんでいい状況の中において、今年の出版業界には何が起きようとしているのだろうか]
2.10年の書籍状況で注目すべきは、新刊点数が前年比4.9%減少の74714点になったことだろう。
96年からの新刊点数の推移も同様に示す。
[この表は書籍売上の減少とともに、それをカバーするための新刊点数が逆に上昇していったことをあからさまに告げている。新刊バブル状況、つまり新刊点数を増やすことによる出版社の自転車操業的な経営状況を示し、それが返品増と相まって限界に達し、点数が減り始めたこと、及び取次による総量規制のふたつの要因が作用していると見なせるだろう。
年 点数 1996 63,014 1997 65,438 1998 65,513 1999 65,026 2000 67,522 2001 69,003 2002 72,055 2003 72,608 2004 74,587 2005 76,528 2006 77,722 2007 77,417 2008 76,322 2009 78,555 2010 74,714
10年はミリオンセラーが5点が出ているが、売れる本と売れない本との二極化は年を追うごとに加速化しているし、ロングセラーの比率は低くなるばかりで、これらの新刊の大半が重版ともならず、消えていく。
しかし現在の状況において、出版社にオルターナティブはほとんどないわけだから、この新刊バブルと消えていく膨大な新刊点数はパラレルで、まだずっと続いていく。その果てに待っているものはとの問いを発するしかない]
3.『週刊ダイヤモンド』(1/15)が「新聞・テレビ勝者なき消耗戦」特集を組み、マスメディアの王座に長きにわたって君臨し続けた新聞社とテレビ局の凋落をリアルにレポートしている。そのリードは次のようなものだ。
インターネットの普及や新しいメディアの台頭に加え、収益の柱だった販売や広告収入も頭打ちになり、繁栄を支えてきたビジネスモデルが限界を迎えている。ようやく自分たちが構造不況業種になり下がった現状に気づき始め、新たな経営モデルを模索しているが、時代の変化は想像以上に速く、残された時間は少ない。はたして王者たちは、生き残ることができるのか。今、その戦いのゴングが鳴り響いている。 |
[これは笑ってしまうリードの文章で、売上高は及ばないにしても、そのまま出版業界に当てはまるものである。
しかし隣接業界におけるこのような特集は組めても、どうして出版業界についての真摯な特集は編まれないのだろうか。
私はずっと、総合月刊誌でこの危機の中にある出版業界の現実を広く報告すべきだと書いてきたし、それが出版業界の「王者たち」の義務ではないかとさえ思える。
彼らもまた産経新聞の住田良能社長が言っているように、「今までどおりやっていたら死ぬ。突然死なのか、緩慢な死なのかはわからないが、旧来のままでは間違いなく死が訪れる。その前にどう脱皮するのか、その戦略が問われているからだ」。
なお、ほぼ同時に『ニューズウィーク』(1/19)の「だから新聞はつまらない」は新聞記者の報道の「劣化」の実情を伝え、危機における出版と新聞のコンテンツ問題が同じであることを知らしめている]
4.NTTドコモと大日本印刷に続き、凸版印刷も電子書店に参入を発表。主たる電子書店名を及びその運営企業と端末をリストアップしておく。
*リーダーストア(ソニー/リーダー)
*ツタヤ・ガラパゴス(シャープ、CCC/ガラパゴス)
*ソフトバンク・ブックストア(ソフトバンクモバイル/グーグルOS端末)
*リスモ・ブックストア(KDDI/ビブリオ・リーフ)
*トゥ・ディファクト(NTTドコモ、DNP/ギャラクシータブなど7業種)
*ブックライブ(凸版印刷・ビットウェイ/パソコン、スマートフォンなど)
[昨年の電子書籍狂騒曲に続いて、今年は電子書店が本格的に開店営業していくことになる。出版社にとってはコンテンツの供給がどのように展開されていくのか、つまりリアル書店と異なり、取次を通すことのない電子書店への配本システムがどのように整備されていくのか、その試行錯誤の1年を迎える。それゆえにどのような結果となるのかはまだ判断を保留すべきだが、その意味では過渡期の年となりそうである。
電子書店と端末についてはすでにかなりの雑誌で専門的啓蒙的に特集が組まれているが、目を通した中でビジュアルでわかりやすいのは、『モノ・マガジン』(2/2)の「デンショ読みはじめ」で、それこそモノ・マガジン流の啓蒙と専門の双方を兼ねた特集になっている。モノの出現によって、読書や生活は変わっていくのか、それが問われる1年ということにもなる]
5.どのような経緯と企画事情が絡んでいるのかはわからないが、阪急コミュニケーションズから『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』(工藤妙子訳)が翻訳刊行された。
[これは書物に関する碩学にして卓越した読書家、また古書愛好者にして収集家であるウンベルト・エーコとジャン・クロード・カリエールによる縦横な書物談議、本とその歴史を考える上での示唆に富む対談集に位置づけられる。
その内容に比して、この邦訳タイトルは無理に電子書籍問題をこじつけたために誤解を与えかねないし、よくない。中身の濃さと話体の軽やかなスタイルに見合ったタイトルを採用すべきで、原タイトルはN'espérez pas vous débarrasser des livires だから、『本に別れを告げることはできはしない』とでもしたほうがよかったように思われる。
それに何より二人は電子書籍への疑問も語っていて、この楽しい一冊の他の部分は読んでもらうしかないので、その部分だけを紹介しよう。
電子書籍に関する問題点はデジタル保存の有効性、耐久年数、デジタル媒体の規格の変更によるコストなどだが、彼らはそれを「耐久メディアほどはかないものはない」の章で語り、映画などにおける「一連の記憶媒体」について述べている。フロッピー、カセット、CD-ROMは画期的な耐久メディアのように思われたが、現在では見向きもされず、DVDもいずれお払い箱になるだろう。それらを見るためには古いハードを常に持っている必要がある。しかしそれらはもはや生産されていないから、現実的に無理であることになる。またこれらのハードを機能させるための充分な電力が将来的に確保されていくかどうかはわからない。それに反して紙の本だけはハードなくしても読むことができる。
確かにこれらの指摘はよく実感できる。映画に関して、VHSとベータ、レーザーディスク、DVDとソフトは変化し、VHS、ベータ、LDのソフトは無用の物となり、もはや捨てられてしまったと考えるしかない。DVDもブルーレイにとって代わられ、同じ運命をたどるだろう。それに耐久性の問題については疑問だらけである。電子書籍問題についても、このような視点を持つ必要があるだろう。
別の章で「愚かな者は結論を出したがる」というフローベールの言葉が引かれているが、これは電子書籍に対して向けられているようにも思われる]
6.第8回本屋大賞ノミネート10作が発表された。それに合わせたかのように、『サイゾー』2月号が「権威と化した『本屋大賞』の功罪」を特集し、本屋大賞のみならず、現在の文学賞の実態に言及している。
[この特集はともかく、私は今回の本屋大賞に少し期待していた。実は秋田禎信の『機会の仮病』(文藝春秋)を読み、この初めて読む未知の作家の一冊が、初期の村上春樹と諸星大二郎をプラスしたような感じで、かつての小説の「奇妙な味」をもたらしてくれた。だから、新人と文春の組み合わせもあり、ひょっとすると本屋大賞にノミネートされるのではないかと思っていたからだ。残念である。
しかし著者紹介によれば、秋田はライトノベルスの著名なベストセラー作家のようで、このような分野からも新たな書き手が彼以外にも輩出してきているであろうことも推測させた。だが年齢のこともあり、ライトノベルスを読むことは断念するしかない。
なおこれも表紙に記載はないが、『サイゾー』はその他にも、第三書館の『流出「公安テロ情報」全データ』、新潮社のムック型アイドル写真集『月刊シリーズ』編集長の退社も掲載され、めずらしく出版業界三本立てとなっている]
7.本クロニクル32で既述した日書連の大橋信夫会長(東京堂書店)の売れ残り商品についての書店における「最終処分決定権」に関して、東京都書店商業組合は「書店再生を考える委員会」を立ち上げ、3月を目途に結論を出すと表明。
[大橋発言がセレモニーに終わることなく、書店から時限再販問題について一歩踏み出したことになる。これに対して、書協などはどのように対応していくのだろうか。
3月といえば、もうすぐだ。書店の側も「再生を考える」しかない状況にまできていることは明白だ。速やかなレスポンスが出版社や取次に求められている。しかしこれまでの例からして、スムーズな立案と実現は難しく、それぞれの綱引き状態のままで、今年もあっという間に過ぎていくのではないだろうか]
8.その日書連の加盟店数だが、12月で5042店となった。
[本クロニクル31で、日書連の加盟店推移を示しておいたように、今年は早いうちに5000店を割りこんでしまうだろう。
そのかたわらで、昨年は230から40店の新規出店があったと伝えられている。次第に減少傾向にあるにしても、売場面積が400坪以上の大型店の出店は16店を数え、そのうちの11店がジュンク堂、MARUZEN&ジュンク堂である。出店数ではTSUTAYA、宮脇書店、未来屋書店、くまざわ書店が続き、ナショナルチェーンの大型店によって、地場の日書連加盟店が苦境に追いやられていったことが歴然である。
今年もそのような構図は続き、ナショナルチェーンが日書連加盟店を駆逐していく。そしてまたしても出版物売上高は落ち続けていく。これこそがいまだもって続いている書店の出店バブルに他ならない]
9.MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店は年末のオープン10日間で1億6000万円の売上で、月商目標3億円が見えてきたと報道されている。
その一方で、ブックオフの年始は過去最高の売上で、1月2日は全店売上が初めて5億円を超えたという。
[単純に試算すれば、MARUZEN&ジュンク堂書店が年商25億円だったとしても、粗利は2割の5億円、ブックオフは日商5億円で粗利は8割の4億円。
斎藤緑雨のアフォリズムをもじって、「按ずるに新刊書店は粗利2割也、ブックオフは8割也、衆寡敵せずと知るべし」と言いたくなる。
これも極端にいえば、書店再生とは新刊以外について、時限再販を活用した古本屋的業態と利益率の上昇をめざすことにしかない]
10.帝国データバンクによれば、10年における出版社の倒産は44社で、負債総額74億円。書店は31社で同32億円。09年の出版社の倒産は57社で、同200億円に対して減っているが、今年はどうなるだろうか。
[年が明けて早々、女性コミックの専門出版社ピクト・プレスが自己破産を申請、負債は1億4500万円。
理論社は2月からの新社のスタートが決まったようだが、社長も含めて役員はすべて親会社の日本BS放送とビックカメラからの派遣で、どのような展開になっていくのか]
11.『新文化』(1/20)で、筑摩書房の営業担当の小島秀人取締役が「今 出版営業は何をすべきか?」という見出しで、現在の出版10業界などの問題について応えている。それを要約してみる。
*筑摩書房の状況も業界の数字とパラレルで決してよくない。
*文庫、新書の初回配本書店は2000店前後で、閉店の影響は少ないにしても、将来的に見れば、専門書版元にとってマイナスである。
*現行の書店自動発注システムは機械まかせだから、棚が荒れる原因となる。これは基本的にレジを通った商品を発注する仕組みで、その時に取次、もしくは出版社の倉庫に在庫があれば補充できるが、切れていた場合、それは注文もなかったことになる。
*またそれは書店にフィールドバックされず、発注や補充が売場で把握できず、これを繰り返していくと、売れ筋より在庫がある商品、つまり売れ行きのよくない商品ばかりが棚に並ぶようになり、これが自動発注システムの限界である。
*ちくま文庫に担当者がいて、定期的に欠本調査をしてくれれば別だが、現在の売場ではもはやそれは稀で、求めることができない現実になっていて、新刊売り切り状態になっている。
*ちくま文庫の新刊と既刊のシェアは6対4だから、既刊書を売るようにすべきだ。
*そのために初回配本、追加注文のデータを社内でシステム化し、まず無駄な供給を抑制する。しかしこのようなデータを増売に結びつけていくかはこれからの課題で、推奨銘柄も含めた二次配本、三次配本も考えながら、自社の受注・供給システム化を推進していく。
[主として自動発注システムにまつわる問題とちくま文庫の現在に要約をしぼったが、ちくま文庫や新書がどのような書店状況におかれているかが浮かび上がってくる。
棚が荒れ、読者離れの悪循環に書店が陥っているにしても、読者は金太郎飴ではない書店も求めているし、そういう書店を支援したいと小島は述べ、その例として、『思考の整理学』増売に火をつけたさわや書店と前店長の伊藤清彦の名を挙げている。
奇しくももうすぐ伊藤の『盛岡さわや書店奮戦記』(論創社)が出される。そしてこの中に名前は出していないが、小島も登場している。とても偶然のようには思われない]
12.待望の『東京創元社文庫解説総目録』が出た。[資料編]は社史と出版目録も兼ね、文庫のカバーが口絵写真となっていて、すばらしい一冊。
[私は今でも創元推理文庫を数百冊は持っている。中学生の頃に買ったものが多いので、本自体は疲れて汚れ、もう一度読んだりすると、さらに状態が悪くなる。
この文庫で初めて様々なミステリーを読んだのだ。ヴァン・ダインやエラリー・クイーンはもちろんだが、ハメット、チャンドラー、マクドナルドのハードボイルド、フレミングの007もすべてこの文庫で最初に読んだ。最も懐かしく愛読した文庫であり、それは私たち世代の集合的記憶となっているように思われる。
昨年私は本ブログ「ゾラからハードボイルドへ」の連載で、ロス・マクドナルド論を何回か記し、創元推理文庫の『三つの道』(井上勇訳)を再読し、「ケネス・ミラーと『三つの道』」、及びチャンドラーの『大いなる眠り』、ハメットの『血の収穫』についても書いている。
『東京創元社文庫解説総目録』で確かめると、これらはほぼ半世紀前の刊行である。本当に紙の本が愛おしく思われてくる]
13.11でふれた伊藤清彦『盛岡さわや書店奮戦記』が「出版人に聞く」シリーズ2として、2月2日に発売になる。続けて3として緑風出版の高須次郎の『再販/グーグル問題と流対協』が3月上旬に刊行予定。また4として中村文孝の『もうひとつのリブロの時代』も編集を終えたので、こちらも4月には刊行できるだろう。
このような時代と状況であるからこそ、ぜひ一読してほしいと願う。