23年12月の書籍雑誌推定販売金額は887億円で、前年比8.9%減。
書籍は483億円で、同7.5%減。
雑誌は404億円で、同10.0%減。
雑誌の内訳は月刊誌が354億円で、同8.8%減、週刊誌は50億円で、同17.9%減。
返品率は書籍が29.1%、雑誌が40.3%で、月刊誌は38.5%、週刊誌は50.4%。
週刊誌はマイナスと返品率が最悪な状況になっている。
おそらく24年は月刊誌はいうまでもなく、週刊誌の休刊も続出するであろう。
1.出版科学研究所による1996年から2023年にかけての出版物推定販売金額を示す。
年 | 書籍 | 雑誌 | 合計 | |||
金額 | 前年比(%) | 金額 | 前年比(%) | 金額 | 前年比(%) | |
1996 | 10,931 | 4.4 | 15,633 | 1.3 | 26,564 | 2.6 |
1997 | 10,730 | ▲1.8 | 15,644 | 0.1 | 26,374 | ▲0.7 |
1998 | 10,100 | ▲5.9 | 15,315 | ▲2.1 | 25,415 | ▲3.6 |
1999 | 9,936 | ▲1.6 | 14,672 | ▲4.2 | 24,607 | ▲3.2 |
2000 | 9,706 | ▲2.3 | 14,261 | ▲2.8 | 23,966 | ▲2.6 |
2001 | 9,456 | ▲2.6 | 13,794 | ▲3.3 | 23,250 | ▲3.0 |
2002 | 9,490 | 0.4 | 13,616 | ▲1.3 | 23,105 | ▲0.6 |
2003 | 9,056 | ▲4.6 | 13,222 | ▲2.9 | 22,278 | ▲3.6 |
2004 | 9,429 | 4.1 | 12,998 | ▲1.7 | 22,428 | 0.7 |
2005 | 9,197 | ▲2.5 | 12,767 | ▲1.8 | 21,964 | ▲2.1 |
2006 | 9,326 | 1.4 | 12,200 | ▲4.4 | 21,525 | ▲2.0 |
2007 | 9,026 | ▲3.2 | 11,827 | ▲3.1 | 20,853 | ▲3.1 |
2008 | 8,878 | ▲1.6 | 11,299 | ▲4.5 | 20,177 | ▲3.2 |
2009 | 8,492 | ▲4.4 | 10,864 | ▲3.9 | 19,356 | ▲4.1 |
2010 | 8,213 | ▲3.3 | 10,536 | ▲3.0 | 18,748 | ▲3.1 |
2011 | 8,199 | ▲0.2 | 9,844 | ▲6.6 | 18,042 | ▲3.8 |
2012 | 8,013 | ▲2.3 | 9,385 | ▲4.7 | 17,398 | ▲3.6 |
2013 | 7,851 | ▲2.0 | 8,972 | ▲4.4 | 16,823 | ▲3.3 |
2014 | 7,544 | ▲4.0 | 8,520 | ▲5.0 | 16,065 | ▲4.5 |
2015 | 7,419 | ▲1.7 | 7,801 | ▲8.4 | 15,220 | ▲5.3 |
2016 | 7,370 | ▲0.7 | 7,339 | ▲5.9 | 14,709 | ▲3.4 |
2017 | 7,152 | ▲3.0 | 6,548 | ▲10.8 | 13,701 | ▲6.9 |
2018 | 6,991 | ▲2.3 | 5,930 | ▲9.4 | 12,921 | ▲5.7 |
2019 | 6,723 | ▲3.8 | 5,637 | ▲4.9 | 12,360 | ▲4.3 |
2020 | 6,661 | ▲0.9 | 5,576 | ▲1.1 | 12,237 | ▲1.0 |
2021 | 6,803 | 2.1 | 5,276 | ▲5.4 | 12,079 | ▲1.3 |
2022 | 6,496 | ▲4.5 | 4,795 | ▲9.1 | 11,292 | ▲6.5 |
2023 | 6,194 | ▲4.7 | 4,417 | ▲7.9 | 10,612 | ▲6.0 |
23年はかろうじて1兆円を上回ったものの、24年の出版物推定販売金額の困難さを予兆させる数字となってしまった。
ピーク時の1996年の2兆6564億円とくらべれば、実質的に3分の1の売り上げになってしまったのである・
そうした出版物売上状況において、出版社はともかく、流通と販売を担う取次と書店は本当に深刻な事態に追いやられている。それは流通と販売自体が恒常的な赤字となっているのではないかと考えられるからだ。
2.『フリースタイル』58 の特集「THE BEST MANGA 2024 このマンガを読め!」が刊行された。
「BEST10」を示す。
順位 | 書名 | 著者 | 出版社 |
1 | 『神田ごくらく町職人ばなし』 | 坂上暁仁 | リイド社 |
2 | 『ぼっち死の館』 | 齋藤なずな | 小学館 |
3 | 『東京ヒゴロ』 | 松本大洋 | 小学館 |
4 | 『龍子 RYUKO』 | エルド吉永 | リイド社 |
5 | 『うみべのストーブ』 大白小蟹短編集 | 大白小蟹 | リイド社 |
6 | 『プリニウス』 | ヤマザキマリ とり・みき | 新潮社 |
7 | 『環と周』 | よしながふみ | 集英社 |
8 | 『東東京区区 (ひがしとうきょうまちまち)』 | かつしかけいた | トゥーヴァージンズ |
9 | 『銃声』 OTOMO THE COMPLETE WORKS | 大友克洋 | 講談社 |
10 | 『去年の雪』 | 村岡栄一 | 少年画報社 |
今回は例年と異なり、1,2,3,4,6,10の半分以上を読んでいた。ただ6の場合、全12巻の途中までしか目を通していないのだが。
私は論創社のHP「本を読む」の連載で、1960年代から70年代のマンガに言及していることもあり、10の村岡栄一『去年の雪』を推奨したい。これは日本の漫画の青春時代が描かれ、村岡と岡田史子が同志で、村岡を通じてデビューし、彼女の葬儀までが追跡されている。
残念ながらこの連作を完成させずに病に倒れ、まさに白鳥の歌のような作品となってしまったが、コミック編集者の娘によって送り出されたことは、父娘の連携を物語って感動的だ。
『フリースタイル』編集・発行人の吉田保はこの特集が「日本で唯一の『作家主義』によるマンガ紹介」で「作家主義ベスト」と見なしてほしいと語っている。私もそれに同感するし、「作家主義」ゆえに『去年の雪』が選ばれたと実感するからである。
3.『ダヴィンチ』(1月号)の「BOOK OF THE YEAR 2023」特集におけるコミックベストを挙げてみる。
順位 | 書名 | 著者 | 出版社 |
1 | 『違国日記』 | ヤマシタトモコ | 祥伝社 |
2 | 『気になってる人が男じゃなかった』 | 新井すみこ | KADOKAWA |
3 | 『ONE PIECE』 | 尾田栄一郎 | 集英社 |
4 | 『ツユクサナツコの一生』 | 益田ミリ | 新潮社 |
5 | 『【推しの子】』 | 赤坂アカ ×横槍メンゴ | 集英社 |
6 | 『3月のライオン』 | 羽海野チカ | 白泉社 |
7 | 『女の園の星』 | 和山やま | 祥伝社 |
8 | 『名探偵コナン』 | 青山剛昌 | 小学館 |
9 | 『スキップとローファー』 | 高松美咲 | 講談社 |
10 | 『税金で買った本』 | ずいの:原作 系山冏:漫画 | 講談社 |
これは2の「作家主義」のコンセプトではなく、人気作品、売れ筋リストの色彩が強い。
「作家主義」とはフランス映画批評タームで、それをコミックに応用すれば、コミックも作家による個人の表現手段、表現物と見なすべきだが、これらのコミックはそれに当てはまるのだろうか。吉田の言を借りれば、「作者のことなんか知らないよ。作品が面白ければいい」というラインナップのようにも思える。
といって、これも映画の「プログラム・ピクチャー」ということもできない。つまりこれらは「作家主義」も「プログラムコミック」もたやすく超えてしまったコミックの集積といっていいのかもしれない。
そんなこともあってか、私にしても6と7だけは読んでいる。
4.同じく『フリースタイル』58 にマンガ雑誌の「2023年4月~6月の平均発行部数」リストが掲載されているので、それも引いてみる。
書名 | 出版社 | 部数 |
週刊少年ジャンプ | 集英社 | 1,176,667部 |
週刊少年マガジン | 講談社 | 370,083部 |
週刊少年サンデー | 小学館 | 160,417部 |
月刊少年マガジン | 講談社 | 164,333部 |
月刊コロコロコミック | 小学館 | 333,333部 |
週刊ヤングジャンプ | 集英社 | 274,167部 |
ヤングマガジン | 講談社 | 188,667部 |
ビッグコミックスピリッツ | 小学館 | 57,833部 |
ビッグコミックオリジナル | 小学館 | 265,500部 |
ビッグコミック | 小学館 | 163,167部 |
モーニング | 講談社 | 90,000部 |
ビッグコミックスペリオール | 小学館 | 42,667部 |
コミック乱 | リイド社 | 135,703部 |
グランドジャンプ | 集英社 | 102,500部 |
コミック乱ツインズ | リイド社 | 88,150部 |
ヤングアニマル | 白泉社 | 47,600部 |
アフタヌーン | 講談社 | 26,633部 |
ちゃお | 小学館 | 143,333部 |
本クロニクルでも「コミック誌販売部数」をリストアップしてみようと考えていたので、引用転載させてもらった。
これはいしかわじゅん、中野晴行、伊作利士夫による「マンガ時事放談2024」で示されたものだ。そこでの中野の発言を要約紹介してみよう。
2024年にはマンガ雑誌、単行本合計で、5047億円、それが23年には紙と電子合計で6770億円、紙だけ見ると、2291億円で、20年前の42%にまで縮小している。かつては発行部数が百万部を超えるマンガ雑誌が7誌あったが、現在では『週刊少年ジャンプ』だけになってしまった。
あらためてリストを確認すると、『週刊少年マガジン」は37万部、『週刊少年サンデー』は16万部、『ビッグコミック』は16万部であり、雑誌の凋落はマンガ雑誌の衰退に象徴されていることが伝わってくる。
5.『日経新聞』(12/1)が漫画配信アプリ「LINEマンガ」を運営するLINEデジタルフロンティアによる電子漫画の国内流通総額が2023年1月~11月に1000億円を超えたと伝えている。
LINEデジタルは「LINEマンガ」に加え、「ebookjapan」も運営し、21年は800億円、22年は900億円だったが、ついに1000億円を超えたことになる。そこには「漫画アプリ・サービス利用率」調査も掲載されているので、それも挙げておく。
順位 | サービス名 | 利用率(%) |
1 | LINEマンガ | 41.9 |
2 | ピッコマ | 37.3 |
3 | 少年ジャンプ+ | 23.4 |
4 | めちゃコミック | 22.7 |
5 | コミックシーモア | 21.9 |
6 | マンガ BANG! | 16.1 |
7 | マガポケ | 15.5 |
8 | ebookjapan | 14.0 |
9 | Ranta! | 12.3 |
10 | マンガワン | 12.0 |
これらの他にも多くあるのだろうし、スマホの「縦読みマンガ」がその流通販売に大きく貢献しているようだ。この「縦読みマンガ」は韓国を発祥とし、今後は日本作品も加えていくとされる。
私などには無縁の世界だが、このようにして21世紀のコミック世界も変わっていくのだろう。それこそ村岡栄一の物語は『去年の雪』ということになろう。
6.2から5までのマンガ状況に関連して、星野ロミ『漫画村の真相』(KKベストセラーズ)にもふれておくべきだろう。
同書は昨年の10月刊行だが、書評を見ていない。それはこの「漫画村」のシステムがよく理解できないことに起因しているのではないだろうか。星野も語っている。
プラグラマーとして、「他の人がまだ取り入れていないシステムを作るために(中略)漫画村にもいろいろな工夫を施しました。その工夫の全貌を理解している人は、警察にも、検察にも、裁判所にも、有識者にも、もちろん政府にも、一人もいませんでした。説明してもわかってもらえなかったのです。」
そのシステムとは「リバースプロキシ」というもので、「漫画村のサイトには画像をアップロードせず、よそのサイトでアップロードされた画像に通り道だけを作る技術」であり、「実態としての漫画村はただよそのサイトを表示しているだけ」「第三者のサイトにアップされている画像が合法や違法かは、僕には判断しようがありません」という弁明となる。
これ以上のことは『漫画村の真相』のコアとしての第5章「司法への復讐」を直接参照してほしい。
7.『新文化』(12/21)が「2023年出版界10大ニュース」5⃣として、4月時点で日書連加盟店は2665店で、前年比138店減少、日本の書店和は8000店台になったのではないかと報じている。
これらは『出版状況クロニクルⅦ』でも既述しているし、また鳥取の定有堂書店、名古屋の正文館本店、ちくさ正文館の閉店を伝えてきたが、12月には青森の木村書店が96年の歴史を終えるという。さらにこの24年1月には書楽阿佐ヶ谷店、アバンティブックセンター京都店も閉店する。後者はかつて営業で訪れたことを思い出す。24年にさらに多くの閉店が続いていくだろう。
それは出版物の流通販売において、日販やトーハンの傘下書店だけでなく、かろうじてサバイバルしてきた書店にしても、赤字には耐えられなくなった状況を浮かび上がらせていることになろう。
8.トップカルチャーの連結決算は売上高189億5300万円、前年比9.3%減、営業損失は8億200万円(前年は1億5400万円の損失)、当期純損失は13億7600万円(前年は2億7200万円の損失)で、減収損失の決算。
トップカルチャーのメインを占める「蔦屋書店事業」売上高は179億6500万円、前年比12.2%減で、「書籍」「特選雑賀」「レンタル」「ゲーム・リサイクル」「販売CD、DVD」のすべてがマイナスとなっている。この事実は「蔦屋書店事業」がもはやビジネスモデルとして成立せず、崩壊の過程にあることを示唆している。
トップカルチャーは日販からトーハンへの帳合変更に伴うトーハンの筆頭株主化と連携を通じての25年の営業黒字化、26年までに売上高181億円、営業利益4億5000万円を目ざすとされている。そのためには現在58店を数える「蔦屋書店事業」はさらに閉店が続いていくだろう。
9.日本新聞協会の「日刊紙の都道府県別発行部数と普及度調査」によれば、2023年10月の総発行部数は2859万部、前年比7.3%減となり、10年連続の減少、しかも最大幅のマイナスとなった。10年前の13年と比べると、1840万部減ったことになる。
本クロニクルが繰り返し指摘してきたように、20世紀は戦争と革命の時代であり、同時に書籍、雑誌、新聞の世紀であった。
だが21世紀は戦争だけが続き、革命は見失われ、出版物と新聞も凋落をたどっている。折しも『選択』(12月号)が、スマホが駆逐した「フォトジャーナリズムの終焉」という記事を発信している。
本当に私たちはどこへ向かおうとしているのだろうか。
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10.「弁護士ドットコムニュース」(1/18)が転売禁止の図書館「除籍本」がメルカリに大量出品されていることを報じている。
「除籍本」に関しては多くの図書館で転売禁止を謳っていつが、根拠となる法令は存在していないのである。
『出版状況クロニクルⅦ』の2023年11月のところで、『折口信夫全集』『開高健全集』『小川国夫全集』などの個人全集を始めとして、多くの全集や叢書が除籍本として放出されていることを記したばかりだ。
蔵書、選書思想を確立することなく肥大化した図書館の当然の帰結といえるであろうし、これからも書籍本は続々と放出され、メルカリがその一大リサイクル市場となっていくかもしれない。だがそのような経路であっても、必ず読者との出会いは生まれるであろうし、それを否定することはできない。
11.伊東市の新図書館建設事業が建築資材や人件費の高騰から競争入札が不調となっていたが、規模を縮小し、再設計すると発表された。
『出版状況クロニクルⅦ』の2013年8月のところで既述しているが、今度は25年着工をめざすと先送りされたことになる。
しかし今後の公共図書館の新建築だけでなく、再建築やリプレースは『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』で指摘しておいたように、行政の財政の緊縮化、市民の高齢化と少子化の中にあって、難しいプロジェクトとなっていくのは確実だ。
伊東市市長は「図書館はその街の文化度を測るうえで、なくてはならない施設であり、ハコモノ行政として批判される公共事業には当たらない」と抗弁しているようだが、果たしてどうなるであろうか。
12.親しい古本屋から、数年前に司馬遼太郎の売れ行きがぱったり止まり、今度はついに藤沢周平にも及んでしまったという慨嘆に近い声を聞いた。
それで図書館の佐伯泰英、風野真知雄、鳥羽亮の3人の時代小説文庫が独立して2本棚展示されていたことを思い出した。
そこで図書館の文庫棚をあらためて見てみると、まったく読んだこともない時代小説文庫が大量に並んでいることを発見したのである。
それらは宇江佐真理、井川香四郎、上田秀人、金子成人、坂岡真、鈴木英治、千野隆司、牧秀彦、稲葉稔、和田はつ子などで、いずれも10冊以上あり、その他にも同様の作家たちが文庫棚を占めていることに気づく。
これらの事実はもはや司馬遼太郎や藤沢周平の時代が終わり、佐伯、風野、鳥羽を始めとする時代小説文庫作家たちの時代へと移行したことを物語っていよう。
13.能登地震による被害は300書店に及んだと伝えられていたが、『新文化』(1/18)は建物損傷、道路の寸断などで18店が「再開未定」だと伝えている。
またそのうちの11店は廃業せざるを得ないという被害状況のようだ。
これは報道されていないが、古本屋のほうはどうだったのであろうか。
東日本大震災に際しては故佐藤周一が『震災に負けない古書ふみくら』(「出版人に聞く」6)で証言を残しているので、そのリアルな状況を確認できる。
今回もどなたかが『日本古書通信』に書いてくれないだろうか。そのことを『東北の古本屋』(文学通信)の折付桂子に頼んでみようと思う。
14.ハルノ宵子『隆明だもの』(晶文社)を読み、春秋社の編集者だった小関直の死を知った。
小関は吉本の『最後の親鸞』を始めとする春秋社の吉本本の編集者であった。
彼のことは宮下和夫『弓立社という出版思想』(「出版人に聞く」19)にも出てくるし、拙書も読んでくれて、感想を聞かせてもらったことを思い出す。
たまたま「吉本隆明の出版史」という企画を考えていて、その一冊によって、「出版人に聞く」シリーズを再開しようと思っていた矢先のことだった。
15.論創社のHP「本を読む」〈96〉は「佐藤まさあき『劇画私史三十年』」です。
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『新版 図書館逍遥』と『近代出版史探索Ⅶ』は発売中。
『出版状況クロニクルⅦ』は2月下旬発売予定。