出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

小田光雄 逝去のお知らせ

小田光雄は、2024年6月8日、病気のため永眠しました。享年73。葬儀は近親者のみにて執り行いました。

戦後社会論をライフワークとした小田光雄の出発点は『〈郊外〉の誕生と死』であり、その延長線上で、出版・古書・図書館など多岐にわたる分野を論じ、多くの著書を残しました。

また、書店や出版社パピルスを経営し、自ら翻訳も手がけました。主な訳書に、エミール・ゾラ「ルーゴン=マッカール叢書」の『大地』があります。

2019年には『古本屋散策』で第29回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞いたしました。

故人が書き残した原稿があるため、本ブログはしばらくの間、更新を続けます。

皆様には生前のご厚誼に心から感謝いたしますとともに、ここに謹んでお報せ申し上げます。


2024年6月12日
家族一同