出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2013-03-04から1日間の記事一覧

混住社会論12 村上龍『テニスボーイの憂鬱』(集英社、一九八五年)

米軍基地や前回言及したデペンデント・ハウスに象徴される占領軍住宅を日常の風景として、また目に焼きつけて成長した少年がいる。彼はまさに「基地の街に生まれて」というエッセイを書き、そこで佐世保には米軍基地があり、朝夕にはアメリカ国歌に合わせて…