出版・読書メモランダム

出版と近代出版文化史をめぐるブログ

2015-04-10から1日間の記事一覧

混住社会論101 赤坂真理『ヴァイブレータ』(講談社、一九九九年)

前回、中上健次のロードサイドノベルと見なせるであろう『日輪の翼』を取り上げたが、それに先駆けて書かれた「赫髪」(『水の女』所収、作品社、集英社文庫)という短編がある。これは開発中の「路地」を背景にして、ダンプカーの運転手が山を切り開いてつ…